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闘病記録06-感情が爆発(高次脳機能障害)- [闘病記録]

受傷から3ヶ月、身体は少しずつですが回復しだしました。

ベッドから自分の力だけで起き上がれるようになり、右手で車椅子をこいで動き回れるようになったからです。

しかし左手は大きな5CM四方のブロックすらつかむこともできずに、左足は強張り、歩行はできませんでした。

普通に座っているつもりが身体が常に斜めに傾いていたそうです。

またリハビリの時間は午前の20分程度。

あとはベッドに張り付けられていました。

とてもこのままでは普通の生活に戻れるようになるとは思えなかったそうです。

そんなある夜に感情が爆発してしまいました。

「自分は呪われている。殺してくれればいいのに、なぜこのような障害を与えるのか?さっさと殺してくれれば楽だったのに!」と。

必死の看病をしてくれたら両親が聞いたら悲しむだろう台詞を号泣しながら、真夜中看護師にぶつけていました。

ただただ泣いている自分がいました。

元々人前で感情を出す事は滅多にありませんでした。

しかしこの時だけは看護師に弱音を吐き、泣き叫んでいたのです。


この時自分の感情をコントロールできていない事に自覚症状はありませんでした。

そう、この時に自覚はありませんでしたが、私の脳は壊れてしまっていたのです。

高次脳機能障害と言われる障害は多岐に渡りますが、自分は感情のコントロールができなくなっていたのです。

後に別に面白くもないのに笑い続けている自分がいました。




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